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第13話 不安

مؤلف: 五五五 五
last update تاريخ النشر: 2026-08-01 06:02:44

 教室に戻ったとき、すでに一時限目の授業が始まっていたが、そこには月子と田中の姿がなかった。

 そういえば級友を思いっきり殴ってしまうなんて、これはいろいろと後を引くかも知れない。ヘタをすれば停学処分だ。

 これでまた親父になにを言われるかわからないが、自業自得だからしかたがない。殴ってしまったこと自体を僕は悪いとは思わないが、それでもやっぱり後味の悪さは感じている。

 あんなことをした田中に対する怒りは冷めていなかったが、それでも今日まであいつは僕らの友達だった。その友情もこれで終わりかもしれない。それは寂しいことに違いなかった。

 授業内容を右から左へと聞き流しながら、ぼんやり考え込んでいると、やがて月子が教室に戻ってきた。

 どうやら田中を保健室に連れて行っていたらしい。

 その田中本人はというと今日は気分が悪くて早退したとのことだ。

 まさか僕が殴ったときに頭でも打ってしまったのだろうか?

 一時限目の授業の間、僕は不安な気持ちにさせられたが、休み時間が来ると、月子がぜんぶ事情を話してくれた。
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     教室に戻ったとき、すでに一時限目の授業が始まっていたが、そこには月子と田中の姿がなかった。 そういえば級友を思いっきり殴ってしまうなんて、これはいろいろと後を引くかも知れない。ヘタをすれば停学処分だ。 これでまた親父になにを言われるかわからないが、自業自得だからしかたがない。殴ってしまったこと自体を僕は悪いとは思わないが、それでもやっぱり後味の悪さは感じている。 あんなことをした田中に対する怒りは冷めていなかったが、それでも今日まであいつは僕らの友達だった。その友情もこれで終わりかもしれない。それは寂しいことに違いなかった。 授業内容を右から左へと聞き流しながら、ぼんやり考え込んでいると、やがて月子が教室に戻ってきた。 どうやら田中を保健室に連れて行っていたらしい。 その田中本人はというと今日は気分が悪くて早退したとのことだ。 まさか僕が殴ったときに頭でも打ってしまったのだろうか? 一時限目の授業の間、僕は不安な気持ちにさせられたが、休み時間が来ると、月子がぜんぶ事情を話してくれた。「顔の腫れ以外はどうってことないわ。でも、誰がどう見ても人に殴られたって顔になってるから、今日はもう帰るって。でないと教師にいろいろ聞かれそうだしってさ」 それって、もしかして僕が処分とかくらわないようにってことなのだろうか? 月子はそこまでは聞いていないのか、自分の解釈などは挟まず、事実だけを述べる。「三人にあやまっておいてくれって言ってたわよ。なんでもひとりだけ蚊帳の外に置かれて寂しかったんだってさ」 それを聞いて僕と滝沢は顔を見合わせた。「俺のせいか……」 滝沢はつぶやくが、ふたりだけで話を進めようとしたのは僕も同じことだ。「あなた達が気に病む必要はないわ。実際、悪いのは田中くんなんだから」「けど、俺の態度があいつを傷つけていたなら……」「それが嫌なら、彼はそのことをちゃんとあなた達に告げるべきだったのよ。何かあるなら僕にもちゃんと話してくれってね」 月子の言うこ

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    「三日森、ちょっと相談したいことがあるんだ。ここだとなんだし、屋上まで来てくれないか?」 放課後、そう言って僕の予定を狂わせたのは滝沢だった。 いつになく真剣な顔した友人を無碍にもできず、僕は月子と話すことをあきらめて、滝沢の後について屋上まで足を運んだ。 明るく幅の広いモダン建築の階段を上ると両開きのガラス扉が見えてくる。そこを開けばプランターに色とりどりの花が植えられた生徒たちの憩いの場が広がっているのだが……「暑い……」「そ、そうだな」 僕の隣で顔をしかめる滝沢。今は半日授業なので日差しも強く、とても外に出る気がしない。 とりあえず予定を変更してガラス扉を閉めると、回れ右をして空調の効いた踊り場で話を聞くことにした。ちょうど長イスまで置いてあって雑談するにはちょうどいい。「それで滝沢、相談ってなんなんだ?」「う、うん、それなんだが……」 滝沢はこちらに顔を向けることもなく、なにやら言いにくそうにしている。急かす必要もないので、僕は気長に待つことにした。 我が校の全館冷暖房完備の謳い文句はダテではなく、こんな屋上の出入り口ですら快適だ。両開きとなったガラス扉の向こうには目映い光に照らし出された屋上が別世界のように広がっているが、こうして眺めている分にはむしろ心地良い。遠くから響くセミの声も、ここでは子守唄のようなものだ。 壁に視線を移せば大きなボードに様々なポスターやプリントが貼り出されている。中には壁新聞もあって、都市伝説も同然の屋根の上に現れるマッチョ男がどうのこうのというくだらない記事もあった。 それにも見飽きて、だんだん退屈し始めた頃、ようやく滝沢は口を開いた。「三日森、お前って月子さんと仲がいいよな」「……て、またその話かい?」「いや、そういう意味じゃなくてさ」「じゃあ、どういう意味?」「俺よりは仲がいいってことさ」「まあ……自惚れじゃないなら、友だち程度には思

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